2011年05月23日
 商品の商標(ネーミング)を創作するのは、なかなか難しいものです。

 弊社も商標を2つ保有していますが、その商標を創作する際に、関係者の方々に協力を仰ぎながら「あーでもない、こーでもない」と、かなりてこずったことを覚えています。

 商標の創作方法には、セオリーがあります。そのセオリーに従って、いろいろと商標を創作し、その中から、使う商標を選択する、というのが商標創作の一般的なプロセスです。

 ところが、昨年、新たな考え方で創作した商標に出会い、衝撃を受けました。

 数年前、神戸の和菓子屋さんが新しいジャンルの商品を開発しました。その和菓子屋さんから新商品のプロデュースの依頼を受けた企画会社は、その新しいジャンルを定義する言葉を考案し、その言葉で商標を取りました。その後、その商品は大ヒットし全国展開にも成功しました。ところが、そのジャンルへの新規参入が全くありませんでした(正確には、多くの新規参入があったのですが、どの企業の商品も全くヒットしませんでした)。

 企画会社の方は、その理由について、はっきりとはわかっていないようでした。私もいろいろと考えてみましたが、私は、原因の1つに商標があるのではないかと思いました。

 つまり、新しいジャンルを定義する言葉が商標権で押さえられてしまい、他社は、そのジャンルの商品は作れても、その言葉を商標として使うことができず、その結果、一般消費者は、他社が作った商品がそのジャンルの商品であると認識せず、他社の商品には興味すら示さなかった、ということなのだろうと思いました。

 商標権で、ニッチなジャンルを独占し、他社の参入を排除する。
 「商標権に、そんな使い方があるなんて!」って思いませんか?
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